語る
2014年 04月 26日
G.W.初日。半袖で来館される方も何人かありました。
記念館の中はひんやりしているのですが。
午後、語り部定期講演がありました。
今日の語り部は、記念館では初講演のSさん、男性、84歳。
実はつい最近まで満州での体験は「胸に鍵をかけていた」そうで、
ほとんど話してこられませんでした。
その鍵を開けたのは、地元で戦争体験を伝える活動をしているおばさまグループの一人、Yさん。
「Yさんが熱心にうちに通ってくれるもんで」と、重たい口を開きました。
ドンツクドンツク太鼓をたたいて盛大に見送られた出発の日の桜の花。
近くの義勇隊のお兄さんたちも参加した開拓団での盆踊り。
そして、隣の開拓団の集団自決、避難民生活・・・。
その語りは聞く人にも当時の彼の地の情景が浮かんできそうなものでした。
Yさんの聞き取りをきっかけに、地元の催しで初めて大勢の前で満州体験を話したSさん。
よく話してくれた、という人々からのいたわり、ねぎらいの声に
「やっと自分の戦後が終わった」とおっしゃったそうです。
聴く人がいてはじめて語ることができる体験談。
語ることで軽くなった心。
SさんとYさんの出会いが生んだ貴重な「語り」でした。
記念館の中はひんやりしているのですが。
午後、語り部定期講演がありました。
今日の語り部は、記念館では初講演のSさん、男性、84歳。
実はつい最近まで満州での体験は「胸に鍵をかけていた」そうで、
ほとんど話してこられませんでした。
その鍵を開けたのは、地元で戦争体験を伝える活動をしているおばさまグループの一人、Yさん。
「Yさんが熱心にうちに通ってくれるもんで」と、重たい口を開きました。
ドンツクドンツク太鼓をたたいて盛大に見送られた出発の日の桜の花。
近くの義勇隊のお兄さんたちも参加した開拓団での盆踊り。
そして、隣の開拓団の集団自決、避難民生活・・・。
その語りは聞く人にも当時の彼の地の情景が浮かんできそうなものでした。
Yさんの聞き取りをきっかけに、地元の催しで初めて大勢の前で満州体験を話したSさん。
よく話してくれた、という人々からのいたわり、ねぎらいの声に
「やっと自分の戦後が終わった」とおっしゃったそうです。
聴く人がいてはじめて語ることができる体験談。
語ることで軽くなった心。
SさんとYさんの出会いが生んだ貴重な「語り」でした。
by kinen330
| 2014-04-26 18:48