穴倉生活
2015年 11月 27日
「恥ずかしくって話しなんかできなかったですよ」
86歳の元開拓団Kさん。
先日、初めて地元で「語り部」講演をされました。
地元で一般の人を相手に話すことは今までありませんでした。
「穴倉生活したんですから」
Kさんの開拓団は約3週間の逃避行の末、ソ連軍につかまり武装解除。
その後、地獄の収容所生活が始まります。
マイナス30度になる満州。
Kさんたちは土が凍結しないうちに穴倉を掘って、その中で越冬します。
地上よりはましでした。
穴倉の中でも、布団代わりのうすっぺらいムシロが
朝には真っ白に凍っていました。
こんな話しは、自分から話すことではなかったとおっしゃいます。
話せば余計にみじめになります。
満州へ行ったことまで、すべて。
12月の足音が聞こえてきました。
あの時、人々は「生きるか」「死ぬか」の究極の選択を迫られていました。
酷寒の満州の冬。
穴倉の中、煤だらけの顔に充血した真っ赤な目を凝らし、
K少年は何を見てきたのか。
86歳の元開拓団Kさん。
先日、初めて地元で「語り部」講演をされました。
地元で一般の人を相手に話すことは今までありませんでした。
「穴倉生活したんですから」
Kさんの開拓団は約3週間の逃避行の末、ソ連軍につかまり武装解除。
その後、地獄の収容所生活が始まります。
マイナス30度になる満州。
Kさんたちは土が凍結しないうちに穴倉を掘って、その中で越冬します。
地上よりはましでした。
穴倉の中でも、布団代わりのうすっぺらいムシロが
朝には真っ白に凍っていました。
こんな話しは、自分から話すことではなかったとおっしゃいます。
話せば余計にみじめになります。
満州へ行ったことまで、すべて。
12月の足音が聞こえてきました。
あの時、人々は「生きるか」「死ぬか」の究極の選択を迫られていました。
酷寒の満州の冬。
穴倉の中、煤だらけの顔に充血した真っ赤な目を凝らし、
K少年は何を見てきたのか。
by kinen330
| 2015-11-27 19:17