一緒に帰ろう
2017年 10月 30日
S開拓団は端から端まで約15キロ。
学校まで10キロ以上もあったNさんは、1年生の時から親元を離れて寄宿舎生活を送りました。
寄宿舎には男女合わせて60人程いたそうです。
宿題も、お菓子を配るのも、上級生が面倒をみてくれましたが、
寂しい夜には友達のふとんにもぐりこんだそうです。
敗戦後、S開拓団も混乱の中で自決をする人たちがでてきました。
同級生も3人亡くなりました。
Nさん一家も自決を覚悟で集落を出ますが、
中国人の長老が引き止めてくれました。
今、「幸せだなあ」と思う時、ふと、寄宿舎で一緒に過ごした友達の顔が浮かびます。
満州に残してきた友達。満州の土となって眠る同級生たち。
今年の5月、戦後になって初めて旧満州の開拓団跡地を訪れました。
「一緒に帰ろう。連れて帰るんだ」という思いでした。
訪中を終え、やっと自分の戦後も終わるんだなあと思ったそうですが、
これで終わってはいけないと、語り部を始めてくださいました。
「語りたくても語れない人もいるんだよ」と
奥さまが背中を押してくれるそうです。
学校まで10キロ以上もあったNさんは、1年生の時から親元を離れて寄宿舎生活を送りました。
寄宿舎には男女合わせて60人程いたそうです。
宿題も、お菓子を配るのも、上級生が面倒をみてくれましたが、
寂しい夜には友達のふとんにもぐりこんだそうです。
敗戦後、S開拓団も混乱の中で自決をする人たちがでてきました。
同級生も3人亡くなりました。
Nさん一家も自決を覚悟で集落を出ますが、
中国人の長老が引き止めてくれました。
今、「幸せだなあ」と思う時、ふと、寄宿舎で一緒に過ごした友達の顔が浮かびます。
満州に残してきた友達。満州の土となって眠る同級生たち。
今年の5月、戦後になって初めて旧満州の開拓団跡地を訪れました。
「一緒に帰ろう。連れて帰るんだ」という思いでした。
訪中を終え、やっと自分の戦後も終わるんだなあと思ったそうですが、
これで終わってはいけないと、語り部を始めてくださいました。
「語りたくても語れない人もいるんだよ」と
奥さまが背中を押してくれるそうです。
by kinen330
| 2017-10-30 18:29