自ら問う

「自治体が戦争を担ったんです」

ピースLabo.冬季講座の1回目の講師は、記念館が立地するここ阿智村で昨年まで村長をされていた岡庭一雄さんでした。記念館建設に陰ながら尽力してくださった人物です。
テーマは「清内路村誌から見る満蒙開拓」。
6年前阿智村に合併した旧清内路村は、戦時中人口の2割近くが開拓団として満州へ渡りました。
昭和12年、500世帯約2,000人の村において田んぼは3反歩しかないという山間地。経済更生特別助成村に指定され、更生計画の最重点施策に“満州分村”を打ち出しますが進展せず、全郡町村で組織された開拓団へ参画することでなんとか面目を保つという結果でした。

補助金に村の経済の立て直しをゆだね、国策遂行に邁進した自治体の姿があぶりだされていきました。

戦時中、自治体は召集業務や出征家族の援護、物資の配給・統制、労務動員などを担いました。
満州移民においても、宣伝や勧誘、送出業務や残された土地の処分などを市町村が担いました。

「戦争や満蒙開拓において、自治体が果たした役割は大きい」

そして、地方自治の独立が保障されている現行憲法において、自治体が実施することに関しては国や県やほかの市町村がどうであれ、住民が自分たちで判断し決めることができる権利があることの重要性を訴えていました。

長年地方自治に携わってきた人物が、自ら自治体の責任を問う姿勢に感銘を受けました。

自治体の集合体である私たちの社会は、私たちが作っていくことができる。
岡庭さんのメッセージに希望と責任を感じました。
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by kinen330 | 2015-02-22 14:54

満蒙開拓平和記念館の非公式ブログ。記念館にまつわるよもやま話を綴ります。


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