へだたり

「誰に対しても“へだたり”をつくらない誠実な方であると一層確信しました。」

昨日、「わかち合う歌集『伊那の谷びと』の経験」というイベントを開催しました。
『伊那の谷びと』という歌集は、この地域の日中友好協会で長年活動されてきたKさんが昨年上梓されたものです。
Kさんの短歌には、満蒙開拓の歴史や中国帰国者の皆さんのことを詠んだ作品がたくさんあります。
2005年に発足した「満蒙開拓語り部の会」はKさんが中心となって運営され、記念館事業につながっています。「語り部」さんたちとの人間関係が築かれなければできなかったものだと思います。

昨日のイベントは、Kさんの短歌を紐解き、地域の歴史を分かち合おうというものでした。
短歌仲間のほか、歌に詠まれたご本人たちの参加もありました。

「誰に対しても“へだたり”をつくらない誠実な方であると一層確信しました。」
元開拓団で残留婦人を姉に持つBさんの感想に、このことばが書かれてありました。

“へだたり”
この“へだたり”が、元開拓団の人たちや帰国者の人々を傷つけてきたのだと思いました。

帰国者のみなさんから慕われているKさん。
困った時には相談にのり、難しい話も解決に向けて奔走します。
時には声を荒げ、役場にだってどなりこんでいく。情の深いKさんです。

  県住の空向く大きパラボラは 遠き祖国の養父母偲ぶ

帰国者の皆さんの生活にも、中国の養父母にも心を寄せる一首です。
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by kinen330 | 2016-03-20 18:24