水杯

中国人の襲撃にあう。
ソ連軍も攻撃してくる。
「関東軍は何をしとるんだ」
父親の期待は疑念に変わります。

人々は馬や鶏などの家畜を放し、本部へ集結となりました。
家を出る前、Mさん一家は砂糖水で「水杯(みずさかずき)」。
覚悟の杯でした。
まだ幼い姪が「もっとちょうだい」と言いました。
「じいちゃんが悪いんじゃない、じいちゃんを恨むなよ」
父親は涙を流しながらもう一杯、砂糖水を作りました。

本部で団長が訓示をしている時、今度は満州国軍が襲ってきます。
満州国軍の反乱ーーー。
男たちは銃で応戦。
子ども達は奥の部屋へ入れられます。
「何かあったらおじさん達が楽に殺してやるで。」

多くの犠牲を出し、開拓団は解散。
自決をするため松花江へ歩く行列。
隣の開拓団に身を寄せる人々。
結局、終戦時在団者の8割が亡くなりました。

今日のMさんの「語り部」講演のテーマは“満州棄民”。

誰も助けに来てくれない。
助けを呼ぶ手段も分からない。
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by kinen330 | 2017-04-23 19:09