人気ブログランキング |

社会が強いたもの

「ご遠慮なく、日本の帝国主義政策の失敗だったとおっしゃってもいいのですよ。」

語り部Mさんの話を聴いた年配の男性が、終わってからMさんに声をかけられました。


Mさんは終戦の時10歳。父親に連れられて満州へ行きました。
物がなくなると現地の中国人のせいにして後ろ手に縛りあげてひざまずかせ、
やかんの水を口に突っ込んで折檻する開拓団の大人たちの姿を見ていました。

ソ連侵攻後、Mさんの開拓団は現地中国人からの襲撃と収容所生活で7割以上亡くなりました。


ソ連侵攻がなければ日本人の犠牲はなかった、という見解もありますが、
Mさんは「戦争がなくあのままあそこに居たらと思うと、背筋が寒くなります」と言います。
日本人の統治のやり方であのまま「満州国」が存続できたはずはないと。


「満蒙開拓」とは何だったのか。
今でも本を読み漁るMさん。
いくら当時の農村救済の打開策だったとしても、
甚大な被害を生んだという結果は明らかです。
「満蒙は日本の生命線」と声高に、国民を送り出したのです。
それでもMさんは「やはり、行った開拓団の責任です」と言います。
そう言わせる日本社会なのです。


by kinen330 | 2017-06-02 00:00

満蒙開拓平和記念館の非公式ブログ。記念館にまつわるよもやま話を綴ります。


by kinen330
プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る