わたしたちがなぜこんな目にあわなければならなかったのか

ソ連侵攻で、開拓団は本部に集結し、戦々恐々。
日本人経営の炭鉱で働いていた中国人たちが解放され移動をはじめており、
その集団が集落に入ってきた。
大人たちが、そのうちの一人を捕まえて柱に縛り付け、射殺。
12歳の少年だったKさんはそれを見ていた。

そのうち、東門からソ連軍が入ってきて武装解除。
2,3日滞在して西門から出ていった。

そして、中国人からの襲撃が始まった。

逃げ込んだ精米所。
撃たれて死んだ赤ん坊を背負っている母親。
重傷をおって血だらけの人々。
火を付けて自決するしかないと油をかけられたが、寸前で外の銃声がやむ。
その後も周辺を逃げ惑い、収容所で家族が次々に亡くなっていく。

10月を過ぎると冬の寒さだ。
中国人のところへ物乞いに行く。
追い出され、蹴られ、子どもたちからもいじめられる。
「犬の方がましだった・・・」
たたかれ、たたかれ、働かされ、中国語を覚えていった。

「わたしたちがなぜこんな目にあわなければならなかったのか。」

ー あの時代は仕方がなかった。
ー 日本の農村は貧しかったから。
ー 国の政策として間違いではなかった。

ならば、また同じことが繰り返されてしまう。

夢にうなされても語り続けるKさん。
Kさんのその問いに真の答えを出していくのは
私たちの役割なのだろう。















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by kinen330 | 2017-09-21 21:43

満蒙開拓平和記念館の非公式ブログ。記念館にまつわるよもやま話を綴ります。


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