蟻の穴

入植図のコーナーでは
「こんな国境近くで肩組んでバリアはっとったら敵も責めにくいわねぇ」
青少年義勇軍のコーナーでは
「手なづけられとったんやね、心も体も、みな純真やから」
居留民現地定着方針のところでは
「どうやって生きていけゆうのー、恨まれてるところで」

お孫さんがいるとは思えない若々しい女性。
昭和8年生まれのお母さんを連れて来館されました。
メモをとりながら展示の文章を一生懸命読んでくれます。
難しい言葉は自分の言葉に置き換えながら、本質を理解しようと努めます。
帰ったら、息子やお嫁さんや孫たちに伝えなければならないからだそうです。
「蟻の穴も一つ、二つ、三つって増えたら決壊するのよ」
まずは自分の家族や友人たちから。

「知らんかったわー」と頭の中は飽和状態。
「忘れないように・・・」とぶつぶつ復習しながら帰っていきました。
そうです。帰ったら伝えなければならないので。
「あの人、こういうの好きだから」
いつも付き合わされているお母さんは半分あきらめ顔で笑っていました。



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by kinen330 | 2017-12-06 19:22