残された家

「満州に行った人の家に住んでいたんですよ。だからこの歴史は気になっていました。」

団体さんに展示の案内をしている途中、一人の男性がため息混じりにおっしゃいました。
思わず口に出た、という様子でした。
住んでいた家が火事になり、移り住んだ家が開拓団として満州へ行った人の家だったそうです。

開拓団は移民でした。
満州で生きていく決断をした人たちです。
家や土地は処分していきました。
家は人手に渡ったり、壊されて畑になったり。
そのため、引揚げてきた時には帰る家はありませんでしたし、
生きて帰ってこられた人ばかりではありませんでした。

展示に見る逃避行、集団自決、収容所生活、引揚げ、残留・・・。

「その人たちはどうなったのか・・・」
見ず知らずの一家に思いを馳せておられました。
いろいろな「満州」があるのだなと思いました。



by kinen330 | 2018-11-10 12:10

満蒙開拓平和記念館の非公式ブログ。記念館にまつわるよもやま話を綴ります。


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