人気ブログランキング | 話題のタグを見る

高校生レポート

「当時開拓民は勝手に大陸に渡ったんですよ(残留孤児さがしの訴えに対する国の対応の場面)」という文章の「勝手に」という部分を読んだ瞬間に「は?」と声に出しそうになりました。

慈昭がこのように孤児のためにと考えたり行動を起こしたりできたのは、少なからず自分を責めていたからだと思いました。

日本に来たからといって、日本で暮らすからといって、日本人でいなければいけないというのは違うと思いました。その人はその人らしく生きたらいいと思います。

G高校3年4組。今週末開催された文化祭に向けて取り組んできたテーマは「中国残留孤児」。
彼らは夏休みに山本慈昭の半生を描いた『望郷の鐘』を読み進めながら、記念館に来館して満蒙開拓の歴史を学び、同時代にあった中国人強制労働のことも学び、フィリピン残留孤児のことも学び、実際に中国帰国者1世、2世の話を聴くなどして、50ページに及ぶレポートにまとめました。
そこには、それぞれの場面ごとに担任の先生からの問いが立てられ、それについて生徒たちが感じ、考えたことがびっしりと書き連ねられています。
この率直で瑞々しい反応。さらに文章にすることで思考が深まっていく姿が伝わってきます。
これでもかというほど畳みかけられる先生からの難しい問いに、彼らはいろいろな人の置かれた立ち場に寄り添い、時には為政者や国のあり方に異議を唱え、何より、人としてどうあるべきかを考えていきます。

この担任の先生のエネルギー!先生自身の学びの深さと、生徒たちへの思いの深さに感銘を受けます。
高校3年生。彼らが踏み出していく社会が自由で平和であるよう、この歴史と今を問い続けていこうと、思いを新たにしました。


by kinen330 | 2022-10-02 16:51

満蒙開拓平和記念館の非公式ブログ。記念館にまつわるよもやま話を綴ります。


by kinen330