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「戦争の放棄」

「そこでこんどの憲法では、日本の国が、けっして二度と戦争をしないように、二つのことをきめました。その一つは、兵隊も軍艦も飛行機も、およそ戦争をするためのものは、いっさいもたないということです。これからさき日本には、陸軍も海軍も空軍もないのです。これを戦力の放棄といいます。「放棄」とは、「すててしまう」ということです。」(『あたらしい憲法のはなし』第6章「戦争の放棄」より)

1947年5月3日に施行された日本国憲法を解説するため、当時の新制中学1年生の社会科の教科書として『あたらしい憲法のはなし』が出版されました。

満州から兄と二人きりで引揚げてきたKさんは、叔母の知り合いの家に住み込みで働かせてもらっていました。
そこには男の子ばかりの5人兄弟がいて、一番上がKさんと同い年。
Kさんは学校に行っていませんでしたが、家にあるこの本を読み、驚いたと言います。

「戦争をしないなんて、そんなこと決められるの?!」
そして、考えました。
「じゃあ、誰が始めたの?」

この本は1950年に副読本となり、1951年には使用されなくなったそうです。

第6章は続きます。
「もう一つは、よその国と争いごとがおこったとき、けっして戦争によって、相手をまかして、じぶんのいいぶんをとおそうとしないということをきめたのです。おだやかにそうだんをして、きまりをつけようというのです。なぜならば、いくさをしかけることは、けっきょく、じぶんの国をほろぼすようなはめになるからです。」


by kinen330 | 2024-05-03 17:01

満蒙開拓平和記念館の非公式ブログ。記念館にまつわるよもやま話を綴ります。


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