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次男だから

「次男だから満州へ棄てるのか」

一つ上のお兄さんが満蒙開拓青少年義勇軍に行っていたという90歳のおばあちゃんが娘さんと来てくださいました。
父親は「次男だから」と行かせることにしたそうですが、祖母がこのように言って反対したとのこと。
ずいぶん乱暴な言葉のようですが、「おばあちゃんは分かっていたんだね」と同伴されていた娘さんがおっしゃいました。
そう。結果、満州では大勢の人が亡くなったのです。

お兄さんは無事帰国されましたが、召集され戦場へ行った長男は帰還できず、結局次男のお兄さんが戦後はお家を継ぐこととなりました。

「兄が亡くなってちょうど一年。連れてきてやりたかったぁ」と展示室を仰ぎ見る目がうるんでいました。
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by kinen330 | 2016-02-29 16:31

高校生の書道作品

今日から地元阿智高校の書道作品展を開催しています。

書道科のM先生が、「満蒙開拓」の歴史を学び、体験者の証言なども含めた数多の言葉から自分が選んだ言葉を様々な書体で自由に作品にするという授業をしてこられました。生徒達が感じたものを表現してほしいと。
今年度は戦争体験を歌にしてコンサートや講演活動をしているシンガーソングライター清水まなぶさんを文化祭に迎えたのをきっかけに、その歌詞が作品のモチーフになっています。
一般的な書道の概念を超えた作品の数々が、記念館の展示スペースを貫く光の回廊に並んでいます。
私などはその自由さに圧倒されるばかりでしたが、県外から来館されたご夫婦が帰り際に感想を言ってくださいました。いわく、
 体験者自身が書いているような迫力。
 言葉から思いが伝わってくる。
 自分のものにしないと、あのようには書けないでしょう。
 この子達は学生のうちにこういう歴史に出会えて幸せですね。

改めて、縦横無尽に書かれた文字と選ばれた言葉を読みながら、
彼らがこの歴史にどう向き合ったのか、その時間の貴さに思いを致しました。
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by kinen330 | 2016-02-13 18:19

宅配便で筒状のものが届きました。
カレンダー? は時季が違うし。 
ポスター? にしては妙に細長い。
送り状の品名欄には「竹」とあります。 
・・・「竹」?
開けると本当に竹が入っていました。
直径2.5㎝  長さ70㎝ の竹。
???
送り状と一緒に手紙が貼り付けてあるのを発見。そこには
「薪ストーブの火を点けるのにご苦労なさってました。
私の作りました“火吹き竹”を送ります。ご笑納下さい」
とありました。昨年末に来館された方でした。
よく見ると竹の切り口はきれいにまあるく削られていました。

いろいろな人が記念館に心を寄せてくださっています。
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by kinen330 | 2016-02-03 18:07

満蒙開拓平和記念館の非公式ブログ。記念館にまつわるよもやま話を綴ります。


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