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スイッチ

「開拓団は何だったんでしょう」

今日来館した中学生を前に「語り部」講話をしてくださったMさん。
最後に生徒たちに問いかけました。

「開拓団は何だったんでしょう。
 侵略で行かされて、棄てられて。
 ハルピンの収容所で助けてくれたのは、
 国じゃなくて、軍じゃなくて、
 日本人会とか県人会の一般の方たちだったんです。
 帰ってから、皆さんで満蒙開拓について話し合ってください。」

終わったあと、先生方がおっしゃっていました。
Mさんの「開拓団は何だったんでしょう」という問いの投げかけに
生徒たちもスイッチが入ったと思います。
私たちは昔話を聴きにきたんじゃない。
教えてもらいにきたんじゃない。
自分たちで考えることなんだと。

「満蒙開拓とはいったい何だったのか」
この問いを多くの人たちに投げかけ、一緒に考えていきたい。
そのためには、向き合いにくいことにも目を向けなければ。

自ら考えるというスイッチON!





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by kinen330 | 2017-07-14 18:27

メイファーズ

――「メイファーズ」
 この言葉が耳に残ってるの。よく中国人が言ってたんです。――

メイファーズとは「没法子」。
中国語で「仕方がない」「しょうがない」という意味です。

終戦時は10歳だった少女は、物心ついた時には満州の開拓団の村にいました。
日常の中でよく耳にした「メイファーズ」。
子どものいたずらにさえ、本人をたしなめることもできず、
もちろん大人たちに言いに行くこともできない現地の人々。

日本の統治も「没法子」だったのか。
家や土地を立ち退かされたことも。

学校の寄宿舎になった建物は、中国人の大家族の家だったところで、
床に幾重にも重ねて敷き詰めてある紙が油や汚れでテカテカになっていたそうです。
それだけ何年も、何十年もそこに生きてきた家族の歴史があったのです。

ソ連侵攻と共に各地で暴徒と化した現地の人々。
決して「没法子」ではなかったのです。


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by kinen330 | 2017-07-02 19:04

満蒙開拓平和記念館の非公式ブログ。記念館にまつわるよもやま話を綴ります。


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