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もう一人の兄さん

「親父は自分の子どもを亡くすよりよっぽど辛かったと思います」

Nさんは昭和15年に開拓団として満州へ渡りました。まだ6歳でした。
両親と姉2人、兄1人。
途中で父親の姉の息子、Nさんには従兄にあたる少年も故郷からやってきました。
開拓団で独り立ちするまでNさん一家が預かることになっていたそうです。
10ほど年上で、Nさんにとってはもう一人の「兄さん」でした。

しかし、敗戦後の混乱の中、開拓団の一部の集団自決の場に居合わせてしまい、亡くなります。

Nさん一家はその後の収容所生活などを乗り越え、全員無事に引き揚げてきましたが、

「親父は亡くなったことをどのように伝えたのか・・・。
 自分の子どもを亡くすよりよっぽど辛かったと思います。
 親父は生涯、このことを背負って生きていたと思います。」

by kinen330 | 2018-12-08 19:17

満蒙開拓平和記念館の非公式ブログ。記念館にまつわるよもやま話を綴ります。


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